■のどがカラカラの状態でお酒を飲むことが「ある」が7割。飲酒後「トイレが近くなる」が約9割
夏、汗をかいてのどがカラカラの状態でお酒を飲むことがあるかを聞いたところ、「よくある」「たまにある」と回答した人を合わせて7割以上と、多くの人がのどがカラカラの状態でお酒を飲んでいることが明らかになった。また、宴会・飲み会でお酒を飲んだ際、トイレが近くなると思うかを聞いたところ、「とても思う」「どちらかと言えば思う」と回答した人を合わせて約9割と、トイレが近くなる人がとても多いことがわかった。
アルコールには利尿作用がある。お酒を飲んでいない状態のときは、脳から腎臓へ、尿の量を調整するホルモンが出ている。しかし、アルコールはその働きを抑えてしまうため、尿の量は増加。のどが渇いたときや汗をかいた後、アルコールを飲んで水分を補給したつもりでも、実際は水分の大半が体の外へ出てしまい水分不足のままになっている可能性がある。水分不足に陥っていないかどうか、体からのサインを見逃さず、適切な水分補給をしておきたい。
■飲酒後、≪倦怠感≫≪ねむ気≫≪むかむか≫≪食欲低下≫などの経験アリが6割以上
宴会・飲み会の終了後、≪倦怠感≫≪ねむ気≫≪むかむか≫≪食欲低下≫などの症状になったことがあるかを聞いたところ、62.8%の人が「ある」と回答した。これらの症状は一般的に「二日酔い」と言われ、体内の水分不足が進んだ状態で感じる体調不調。主な原因は、「アセトアルデヒド」が体内に残ることのほか、アルコール摂取による利尿作用で陥る「脱水状態」があげられる。
■宴会・飲み会後、体の調子を整えるために《飲んでいるもの》《飲むべきもの》は、ともに「水」が1位
宴会・飲み会の終了後、体の調子を整えるために《飲んでいるもの》と《飲むべきもの》をそれぞれ聞いたところ、《飲んでいるもの》では、「水」が73.8%でトップ、《飲むべきもの》では、「水」が64.3%でトップとなり、ともに「水」が1位という結果になった。また、《飲むべきもの》と認識しつつも実際に飲んでいる割合が特に少ないのは「経口補水液」で、《飲むべきもの》が14.8%に対し、《飲んでいる》が6.5%であった。
経口補水液は、体で「水と電解質」(体液)が不足しているとき、通常の体液量に素早く戻すことを目的に、糖分やナトリウム(塩分)などの電解質が含まれた飲料。ナトリウムは一般的に80~115mg/100ml含まれており、生活の場面や体調に応じて塩分濃度の異なる経口補水液を使用する。お酒や食事とともに摂取すると濃度が変化し、水分吸収速度が遅くなるなど、十分な働きが得られない。水などで薄めず、そのまま飲むことが大切だ。