住宅ローン専門の金融機関であるアルヒは、住宅ローンの成約データを集計。東京都内エリア別(23区26市1群)平均借入金額を新築マンション・新築戸建て・中古マンション・中古戸建ての物件種類別に調査した。
1.新築マンション編TOP10
■新築マンション購入時の平均借入額トップは「港区」
東京都の中で新築マンション購入時の住宅ローン平均借入額トップのエリアは「港区」となった。“おしゃれで洗練されたイメージを持つ商業地”“世界各国の在日大使館が集まる場所”として、麻布や青山、赤坂、六本木なども人気のエリアで、高級住宅地とされる白金、高輪も擁しているだけに地価も高く、ダントツの1位となっているようだ。
■上位はすべて山手線に隣接するエリア
2位は池袋のある「豊島区」、3位は「新宿区」と、副都心を有するエリアとなった。また4位「中央区」から8位「渋谷区」まで、上位はすべてJR山手線周辺の都心部であることがわかる。新築マンションを選ぶ人は、金額が高くても職場へアクセスしやすく、便利な都心部に住みたいと思っている人が多いということの表れなのかもしれない。
■湾岸エリアもマンションの人気が高いエリア
9位の「江東区」は豊洲や有明、東雲などを有する湾岸エリア。以前は工業地帯のイメージがあったこの地域も、大型ショッピングセンターなどの商業施設や公園などが整備され、都心から近く、生活に快適なエリアに生まれ変わっている。築地市場に替わる中央卸売市場も、豊洲に移転建設中。また、2020年の東京オリンピックに向けて、この地域の再開発はさらにスピードアップして進んでおり、今後もまだまだ需要が伸びていくエリア。