食欲が落ち、体もだるい…。いわゆる「夏バテ」の症状だが、もしかしたら腎が弱っていることが原因の可能性もあるようだ。そこで今話題の『疲れをとりたきゃ 腎臓をもみなさい』の著者に、腎が弱っているかどうかのチェックリストと、腎臓からの夏バテ対策を聞いた。
■夏バテの原因かも?「腎臓が弱っている」チェックリスト
腎活・腎マッサージを提唱する、六本木・寺林治療院院長の寺林陽介さんによると、夏バテや夏疲れの理由には、腎臓が弱っていることもあるという。もし今、疲れやすさを感じているのであれば、腎臓が弱っているかどうかをチェックしてみよう。
【腎臓が弱っているかどうかのチェックリスト】
・味の濃いものや肉類が好きだ
・運動が嫌い、あるいは激しいスポーツをやっている
・夜遅くに飲み食いをすることが多い、
・顔や足がむくみやすく、冷えが気になる
・寝ても疲れがとれない
寺林さんによると、これらの多くが当てはまっていれば、腎臓が弱っている可能性が高いという。
■なぜ腎臓が弱っていると夏バテを感じやすくなるのか
ところで、なぜ腎臓が弱っていることと夏バテが関係しているのか。寺林さんは次のように教える。
「夏バテとは、夏の暑さによって体温調節などを行う自律神経系が乱れることで、身体がだるくなったり、食欲が低下したりするものです。
一方、腎臓が弱っていると、血液がドロドロになり、体が疲れやすくなります。動脈硬化や心臓病、脳梗塞など、さまざまな病気の原因にもなります。身体が疲れやすいという場合、その原因は自律神経の乱れだけでなく、腎臓が弱っている可能性もあると考えられます」