海外のみならず、日本でもいまグルテンフリー食材がさかんに取り入れられている。なかでもアメリカでいま「ソルガムきび」が注目されているという。食物繊維、ミネラルを豊富に含むグルテンフリーの穀物であるこのソルガムきびについて、栄養や取り入れ方をアメリカ穀物協会に聞いた。
■ソルガムきびとは?
海外メディアなどでは、2017年注目の食材として「ソルガムきび」というものが取り上げられているという。ソルガムきびの普及につとめるアメリカ穀物協会のプログラム/オフィス・マネージャーの星澤道代さんは次のように説明する。
「ソルガムきびとはイネ科の穀物で、日本では『たかきび』と呼ばれるものです。アフリカ原産で、世界五大穀物のひとつに数えられます。
アメリカでは今年『植物性たんぱく質』『良質の脂質』『ホールフード』が食のトレンドになっています。なかでもソルガムきびはその2つを満たす優秀な食材。食物繊維とたんぱく質を摂取でき、骨を作るマグネシウムやリン、免疫力をアップする鉄、食べたものをエネルギー変換するのを助けるナイアシンやB6といったビタミンB群を含んでいます。さらに天然のグルテンフリー、ホールフード、古来穀物という付加価値を持つため アメリカではホールフード食材、グルテンフリー食材としての利用が急増しています」
昨今、グルテンフリー食材に興味関心のある人は多いだろう。日本ではどこで手に入るのだろうか。
「ソルガムきび粒やソルガムきび粉は、TOMIZ(富澤商店)の主要店舗、ナチュラルハウスの青山、大阪、神戸の店舗、一般的なオンラインショップなどで入手できます。ミックス粉などの加工製品などもありますので、一度Amazonなどで『ソルガム』や『ホワイトソルガム』というキーワード検索をされてみてください。色々な種類が出てきます」
■ソルガムきびの味や食感は?
ところでこのソルガムきび、食してみるとどんな味や食感があるのか。
「日本で販売されているソルガムきびの白い品種『ホワイトソルガム』は、他の雑穀と比べると味や香りにくせがないといわれています。おかずやサラダのほか、スムージーやスイーツにも幅広く使えます。ソルガムきび粒は水に浸けてから調理すると、粒が3倍に膨らみ、噛み応えも出て、プチプチとした食感が楽しめますよ」