女性を中心に、20年間ライター&編集者をしている沢木文が、40歳を期に、“女であることを一時停止したい”という理由で2mmの丸坊主にするまでの顛末は前編で紹介したが、今回は坊主頭に対する周囲の反応について、紹介する。
髪を切った後、寒さと暑さにあわてて百貨店に駆け込むも、40歳の女に適した帽子がない。ツバが異常に広い女優帽、ハンチング、ベレー帽、中折れハットなどおしゃれオーラ全開のものか、おばさまが好むようなコットン製の日常使いのものしかない。
結局、選んだのは、オーストラリアのブランド『ヘレンカミンスキー』の中折れハット2万5000円。日常的に帽子をかぶる習慣がない40女の顔にハマる帽子は数万円出さないと手に入らない。
筆者が購入した帽子。デザイン、バランス、素材に自己主張がなくバランスよく顔になじむ。