■ヨーグルトの効果を上げるなら食べ方がポイントに!
より健康や美肌効果を追求したいなら、ヨーグルトの食べ方をちょっと工夫することがポイントになる。管理栄養士のながいかよさんが教えてくれた。
◎食後に摂る
乳酸菌が腸内でうまく働くためには、食後に摂ることがポイントです。空腹時は胃の中が酸性なので、腸までたどり着く前に、胃の中で乳酸菌が死滅してしまうからです。
◎まずは腸内環境を整える
腸内環境が悪いところに乳酸菌をいくら入れても効果はありません。まずは腸内をきれいに掃除してから、乳酸菌を摂取。そして、善玉菌を増やすという順番が大切です。
腸内の掃除には、ゴボウなどの不溶性の食物繊維が使えます。ただし、掃除をすると悪玉菌と同時に善玉菌も出てしまいます。掃除後に乳酸菌を摂り、善玉菌を増やす必要があります。
◎乳酸菌の餌になる「オリゴ糖」+「水分保持できるもの」を一緒に摂る
乳酸菌などの善玉菌は、「オリゴ糖」を餌にして増えるため、オリゴ糖を含む食品と一緒に摂るといいです。例えば、玉ねぎ、キャベツ、ゴボウ、バナナ、ヤーコンなどがあります。オリゴ糖を摂るときは、ごはん(米)など、水分を長く腸内で保持できるものと一緒に摂るとより良いでしょう。
ヨーグルトを温めて食べると乳酸菌が活性化するため、より乳酸菌の活動を高めることができるといわれています。温度は、腸内環境に近い温度の40度くらいがめやすとなります。
ヨーグルトの効果を上げるためには、ご飯にオリゴ糖の多い野菜を使ったおかずなどの食事の後、デザートとして温めて食べるのが良さそうだ。そういわれてみれば、普段の一般的なご飯に、食後にヨーグルトを食べる習慣は、なかなか理に適っていたことが分かる。このような習慣がある人は、ぜひ続けてみよう。
ながいかよさん
えいよう未来株式会社 代表取締役 管理栄養士。病院勤務、料理講師を経て企業にて栄養指導に従事。従来の制限型指導に疑問を持ち、2010年に独立。経営者や元プロスポーツ選手など延べ3000人に独自の「なりたい姿を実現する」ビジョン型指導は「受けただけで元気になる」と好評。現在は全国にて講演、執筆活動も行う。著書に『仕事で圧倒的な成果を残すハイパフォーマーが実践する飲食の技術』(すばる舎リンケージ)がある。http://www.eiyouin.eiyomirai.co.jp/
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。