〝世界最高峰のビールをつくりたい〟という熱い想いから開発が進められ、2003年に誕生したサントリービールの『ザ・プレミアム・モルツ』(以下『プレモル』)が、5年ぶりの大型リニューアルを果たした。深いコクと華やかな香りをさらに高めた新『プレモル』、実は、そのおいしい飲み方も同社によって研究が重ねられている。最新のおいしい家飲みの方法を、商品開発研究部の水口伊玖磨さんに聞いた。
「まずはグラスをよく洗ってください。すすぎが終わったらお湯にくぐらせ、乾いたふきんの上で自然乾燥させるのがポイントです。汚れやホコリがあると、そこから発生した気泡がきめ細かい泡をつぶしてしまい、飲んだ時の口当たりが損なわれたり、泡持ちが悪くなってしまいます。その後、冷蔵庫で冷やしておきます」(水口さん)
ビールの温度管理も重要だ。
「缶は冷やしすぎると、香りやコクを感じにくくなるので『プレモル』の場合、夏は4〜6℃、冬は6〜8℃を推奨しています。4時間ぐらい冷蔵庫で冷やすと飲み頃の温度になります」(水口さん)
あとは泡を壊さないように下に記した手順で注げば、最高の『プレモル』が味わえる。今回、この方法で注いだ『プレモル』を試飲したのだが、コレが抜群にクリーミー。今まで以上にコクがあり、華やかな香りが感じられたのだが、これこそがリニューアルの最大のポイントだと水口さんは言う。
「『プレモル』を飲んだ後に口の中に膨らむ華やかな香りが余韻となりおいしさにつながっています。仕込工程の温度条件やホップを入れるタイミングなど、あらゆる組み合わせを幾度と検証することで、味わいをさらに進化させることができました」(水口さん)
ちょっとしたこだわりで家飲みの楽しさがさらに増すのだ。