■連載/メンズビューティー通信
今は昔とは比べものにならないほど、多様な肌質や悩みに合わせてつくられた機能的なスキンケア商品がひしめいており、自分の肌質に合った化粧水を正しく選んで使うことで肌が見違える。
しかし「ただの保湿」「ただのスキンケア」ではカバーしきれないのがインナードライ。一言で言うと、肌の表面を一枚めくれば砂漠のごとくカラカラという肌の状態のことを言う。スキンケアをしているのに皮脂が過剰に分泌されたり、毛穴の目立ちや肌荒れなどのトラブルが続いているとすれば、このインナードライという隠れ乾燥肌が原因のひとつになっている可能性があるのだ。
今回は本格的な冬に突入し、外気もオフィスも乾燥している今だからこそ増えているであろう「インナードライ=隠れ乾燥肌」とそのスキンケアについて掘り下げたいと思う。
男性が気付かない「隠れ乾燥肌」
インナードライとは前述の通り、スキンケアを行っているにもかかわらず肌の内部では水分が不足している状態のことだ。肌がインナードライに傾くいくつかの原因の中でも、洗顔や保湿時にゴシゴシと顔をこすって刺激を与えたり、高温の湯で洗顔をするなど、間違ったスキンケアの積み重ねで肌がダメージを負っているケースと、紫外線や乾燥した外気、オフィスの空調といったハードな環境に肌がさらされて乾燥が悪化しているケースが主な原因としてあげられる。
正しいスキンケアを行った上で皮脂が出て顔がテカテカしたり、毛穴や肌荒れも気になるといったトラブルが目に見えている場合は要注意だ。肌がこういったトラブル状態にある時は新陳代謝=ターンオーバーが正常に行われにくいため、さらにシワや肌のハリ、シミやくすみといったさらなる肌トラブルの引き金にもなってしまう。
(肌のターンオーバーを整えるスキンケアに関してはこちらの記事もご参照いただきたい)