■いよいよ両眼視検査を開始
ドイツ生まれの「ハーゼ理論」に基づく両眼視検査こそが、眼鏡マイスターの腕の見せ所。快適な眼鏡を仕立てるために最良な方法だという。“両眼視検査”を謳う眼鏡店もちらほら現れているが、「完璧に理論を理解して実践するのは簡単ではありません」とか。
「左右の眼はそれぞれ異なる像を捉えています。その異なるズレを無理なく脳内で統合することで、立体感や遠近感を感じるようになっているんです。ところが、左右の眼で見た像がそれぞれ網膜上の正しい位置に映らないと、眼球筋や脳に負担がかかります。そんな負担が、眼精疲労、肩こり、偏頭痛の原因にも。それを解消できるのが、本来のハーゼ理論に基づく両眼視検査なのです」
わざわざドイツから輸入した、両眼視検査が正確にできる検査用のフレーム。日本にある検査枠では細かな設定ができないため、正しい両眼視検査ができない。
まずは左右の眼の視力をそれぞれ調べる。視力だけでなく、見え方の個性などもつぶさにチェック。
垂直と水平の2本バーを交差させることで、両眼視におけるズレの有無や度合いを検査。レンズの組み合わせによりズレを解消していくと、驚くほど視界が快適になっていく。
ドイツから取り寄せた検査機器により、読書、スマホ、パソコンなどを使う距離で正確な近見視力をチェックする。