3.ひいきを見破る
Proceedings of the National Academy of Sciencesが発表した最近の研究では、犬は自分の目の前で起こる「不公平さ」を理解しているということがわかったという。その研究では、研究者が犬同士をペアにし、両方に同じ服従のコマンドを教える、そして一方の犬にはご褒美のおやつを与え、もう一方には何も与えないということを行った。
すると、何も得られなかった犬はその服従のコマンドを止めてしまい、研究者へ意識を向けることもしなくなってしまったのだ。犬も人間と同じようにすねるということもありそうだ。特に多頭飼いの人は公平に扱うよう注意が必要かもしれない。
4.飼い主が病気がわかる?
ほとんどの飼い主は、犬が病気になってしまったときにはそばにいてやさしく声をかけたり、撫でたりするだろう。反対に飼い主が病気になってしまった時、愛犬がそばにきて慰めてくれることもある。犬は飼い主の気持ちだけでなく、体調の変化も何かしら感じ取ることができるのだろうか。
最近、犬に関しての興味深い能力が発見された。それは「犬がガン細胞の匂いを嗅ぎ分けられる可能性」についての発見だ。ある研究者らが複数の血液サンプルを用意し、それぞれの犬に嗅がせる実験をしたところ、ガン細胞が含まれた血液サンプルにだけ反応を示したそうだ。ガンだけでなく、飼い主の具合が悪い時に愛犬が寄り添ってくれるのはただの偶然ではなく、何かを感じ取っているからなのかもしれない。