■連載/ペットゥモロー通信
愛犬は気づいている!? 人間の知らない犬の能力
犬はとても鋭敏であり、直観力の優れた動物である。一緒に暮らしていても、毎日のように何かしら新しいことを発見したり、学んだりする飼い主も多いのではないだろうか。犬が持つ能力はまだまだ奥が深く、未知の部分がたくさんあるが、少しずつわかってきているものもある。
例えば、癲癇(てんかん)患者に対して発作前に警告をして知らせてくれたり、糖尿病患者の血糖値が低くなっていることを知らせたりできる犬もいる。このような能力が犬には備わっていることが最近わかってきている。これらはまだ一部の犬だけしかその行動を示しておらず、まだまだ研究途中ではあるが、すべての犬が人間についてなにかしらを感じ取ることができる能力があるといわれている。それはいったいどのようなものなのだろうか。
1. 人間の感情を読み取る
犬と一緒に暮らせいている人にとって、これはあまり驚くべきことではないだろう。飼い主がストレスや怒りを感じているとき、犬も非常にストレスを感じている。また飼い主が悲しんだり落ち込んだりしていると彼らは体をぴったりとくっつけて寄り添ってくれることがある。
それは飼い主の気持ちの変化を感じているからだろう。実際にドッグトレーナーの多くは、トレーナーのその日の気分に応じて、犬たちからの反応や手応えが違うと感じているという。
2.飼い主が油断しているのを見逃さない
犬は賢い。賢いが故、時にはずるいこともする。犬は飼い主が自分に注意が向いていない時、つまり意識が他に行っている時のことをよくわかっている。例えば、ほんのちょっと目を離した隙に何かいたずらをされてしまった、という経験はないだろうか。
犬たちは「よし、今なら大丈夫!」と、飼い主がすぐ傍に立っているにもかかわらず、意識が自分ではない他に向いていることを感じ取り、目を盗んで悪さをしてしまうのだ。