将来、イクメンになろうと決意している夫の中には、妻の出産に積極的に立ち会いたいという人は多いのではないだろうか。ただ、男性からすると女性の出産は神秘的で未知なる領域。いったい何をすればいいのか分からないこともあるだろう。そこで立ち会い中に夫がやるべきことは何なのか、産婦人科医に聞いてみた。
■立ち会い出産の割合
いま、立ち会い出産はどれくらいの割合で行われているのだろうか。
ゲンナイ製薬が2016年9月に既婚女性1,000名に対して実施したアンケート調査では、夫の立ち会い率は5割半となった。年代別にみると20代は約6割、30代は約5割、40代は約4割となり、若い世代ほど多いことが分かった。
また、株式会社リクルートマーケティングパートナーズの赤すぐ総研が実施した、既婚⼥性2,303人に対する「出産育児に関する実態調査2016」では、立ち会い出産で産んだ人は全体で25.3%となった。
年代別では、20代 32.4%、30代 23.1%、40代 15.4%で、こちらも年代が若いほど、割合が高い結果となっている。
■はじめての立ち会い出産の心構え
出産の立ち会いがはじめてであれば、夫は当然不安が大きいものだ。そこで基本的な心構えを、立ち会い出産を推奨している増田産婦人科の院長 増田健太郎先生に聞いた。
「立ち会いをされる旦那さんには『夫婦一緒に赤ちゃんを迎える』という気持ちで臨んでいただきたいです。立ち会い中の旦那さんは、奥さんを支える立場。奥さんが前向きになれるようなサポートをするという心構えでいてほしいと思います」
出産は、時に予想外のことも起きてくる。妻は随時、決断に迫られるだろう。そんなときも「奥さんに寄り添い、本人の意思を尊重して臨むお産を手伝ってほしい」という。
また、出産といえば痛み。「イライラするので、当たられても寛大な気持ちで接してほしいです」と増田先生は教える。