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子どもたちが外で遊ぶ時間は35年で半減、テレビ離れも加速

2017.07.24

■好きな時間は「帰宅後の自由時間」、嫌いな時間はいつの世も「学校に行くまでの朝時間」

子どもたちの好きな時間、嫌いな時間とその理由を訊いてみた。1981年と2001年の調査では、“好きな時間”のトップが午後3時頃の「学校が終わる間」であったのに対して、今回の調査ではそれよりも遅い時間(午後7時〜8時)が上位にきた。午後7時や午後8時を選んだ子どもたちの理由としては、「家族で晩ご飯の時間」(回答:午後7時)、「自由時間がはじまるから」(回答:午後7時)「テレビやゲームができるから」(回答:午後8時)、などが挙げられた。子どもたちが好きな時間は、学校や塾がひと段落して自由な時間を過ごせる「帰宅後の自由時間」と言えそうだ。

“嫌いな時間”帯は35年間で一貫して、午前6時〜8時までの「起きてから学校が始まるまでの朝時間」。朝の時間が嫌いなのは、いつの時代も変わらぬようである。また少数回答としては、午前0時や午前2時を挙げて「幽霊が出そう」という小学生らしいものもあった。

図表3

■約束時間は“時間キッカリ型”の傾向がより鮮明に

調査の結果、今も昔も約9割は友だちとの約束時間を守っているが、その中身には変化が見られる。約束時間ちょうどに着く“時間キッカリ型”の子どもたちが大幅に増え(5.4%→20.3%→29.8%)、全体の3分の1に。その分、「5分以上前」(43.5%→25.9%→22.3%)、「2〜3分前」(41.3%→42.8%→35.5%)の“時間余裕型”が減少した。2001年の調査で強まった“時間キッカリ型”の傾向が、より顕著になっている。

図表4

■もし1時間自由に使える時間があったなら、「ゲームをする」

約3分の1にあたる135人の子どもが、もし1時間自由に使える時間があったら「ゲームをする」と回答。「ゲームの時間」は〈大切な時間〉で5位、〈無駄な時間〉で2位と、相反する認識が共存していることが分かっているが、やはり子どもたちはゲームをしたいのが本音のようだ。子どもたちの生活に、それほどゲームが浸透していることがよく分かる。

次点では、「友だちと遊ぶ」(92人)、「読書」(33人)が上位となった。調査では「読書の時間」が1日平均29分と過去の調査と比べて低水準な結果となったが、「自由な時間が与えられたら、もっと本を読みたい」と考える子どもも少なくないようだ。少数回答としては、「ロボットを作る」、「タブレットでネットサーフィン」、「おばあちゃんと買い物に行く」といった意見もあり、自由な時間が与えられた際の、子どもたちの時間の使い方の多様さも浮かび上がった。

図表5

■時間の金銭価値は一層のデフレ化が進行!15年間で3分の1以下に

最後に、もし時間をお金で買えるとしたら1時間をいくらで買うかを訊いてみまた。その結果、平均金額は409円。1981年の調査開始以来、この35年間でデフレ化が進んでいる。特にこの15年間で、1時間の金銭価値が3分の1以下になったことが分かった。最も多かったのは「100円」(28.5%)で、以下「0円」(23.3%)、「500円」(18%)と続いた。500円以下の回答者が9割に迫る結果となった。近年のデフレ社会を反映してか、より現実的に時間の価値を考える子どもが増えたのかもしれない。

【調査概要】
調査期間:2016年3月4日〜3月6日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:全国の小学4年、5年、6年の男女400人
4年生132名(男子66名/女子66名)
5年生133名(男子67名/女子66名)
6年生135名(男子68名/女子67名)
※2001年調査:有効サンプル数290人(男子154人/女子136人)
※1981年調査:有効サンプル数317人(男子160人/女子157人)

文/編集部

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