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子どもたちが外で遊ぶ時間は35年で半減、テレビ離れも加速

2017.07.24

少子化や、ゆとり教育の見直し、生活のIT化など社会状況の変化に伴い、子どもたちを取り巻く環境も大きく変化している。目まぐるしい時代の流れの中で、子どもたちの時間の使い方、意識や感覚はどうなっているのか。シチズンホールディングスは昨年「子どもの時間感覚」と題して、小学校高学年(4年生〜6年生)の子どもたちを対象にした調査を実施し、分析に当たり、一部の設問を1981年(35年前)と2001年(15年前)に実施した同様の調査と比較することで、時間感覚の変化を捉えたところ、子どもたちが外で遊ぶ時間は35年で半減していることがわかった。

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■「外で遊んでいる時間」は35年間で半減、テレビ離れも進む

まず、子どもたちが平日の一日に、さまざまな生活活動に使う「実際の時間」と「希望の時間」の平均を明らかにしてみた。〈実際の時間〉で目立つのは、「睡眠時間」と「外で遊んでいる時間」が35年前から減り続けていること。特に「外で遊んでいる時間」は35年前と比べて約半分(2時間11分→1時間12分)。“外で遊ばない子供”が増えてきているというのは、こうしたデータからも確かなようだ。

また、1981年から2001年にかけて増加した「テレビを見ている時間」も、2001年と比べて36分減少(2時間19分→1時間43分)した。生活の多様化による“若者のテレビ離れ”が叫ばれる昨今だが、小学生のライフスタイルにも影響が及んでいるのかもしれない。親子の会話に目を向けてみると1981年、2001年と同様に、「お母さんと話をする時間」が「お父さんと話をする時間」の約2倍。時代が変わっても、母親中心のコミュニケーションに変わりはないようだ。〈希望の時間〉を見ると、各項目とも〈実際の時間〉より増やしたいという結果となった。特に増やしたい時間が多いのは、「睡眠時間」(あと27分)、「外で遊んでいる時間」(あと23分)、「ゲームの時間」(あと22分)、「読書の時間」(あと18分)、「家で勉強する時間」(あと17分)、「お母さんと話をする時間」(あと16分)だった。

図表1

■大切な時間は1位「睡眠」、2位「食事」、3位「家族と一緒にいる」

子どもたちの一日(平日)の生活のなかで大切な時間、無駄な時間とはどんな時間なのかを調べるため、時間に対する“意識”を尋ねてみた。〈大切な時間〉は「睡眠」(51.8%)、「食事」(48.8%)、「家族と一緒にいる」(41.0%)がトップ3と、いずれも子どもの成長に大切な時間が上位に入った。こうした行為を大切な時間だと考える意識は、調査開始以来35年が経った今も変わっていない。ただし、「睡眠」を大切と考える割合は35年間で約15ポイント(66.6→51.8%)減少している。その他では、「家で勉強・読書する」時間(8位)が減少傾向(43.2%→25.2%→16.0%)となった。

〈無駄な時間〉は、「EメールやSNS」(47.0%)、「ゲーム」(37.3%)、「電話(携帯含む)」(34.8%)となった。1981年のトップ3項目(「音楽を聴く」「テレビを見る」「学習塾で勉強する」)と比べるとガラリと変わっており、35年間で生活様式が大きく様変わりした。「EメールやSNS」についてはあまり使わせないよう、親が管理しているのかもしれない。また「ゲーム」については、大切と考える子どもが、この15年で約13ポイントアップ(11.7%→25.0%)。一方で無駄な時間として挙げる割合も2位(37.3%)ということから、「無駄だと思っていても、なかなかやめられない」「制限されているからこそゲームをしたい」という子どもたちの心理を想像することができる。

図表2

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