普段、ビジネスの場で相手が真っ黒に日焼けしているとどんな印象を持つだろうか。ちょっと違和感を持つことは間違いない。実際、ビジネスマナーとしてはどうなのか、ビジネスマナー講師に聞いてみた。
■ビジネスパーソンの日焼けがもたらす印象
ビジネスパーソンが真っ黒に異常に日焼けしていること自体、周りにどのような印象を与えるのか。ビジネスマナー講師の荒川 泰子さんはこう語る。
「建築関係などの特別な業界ならいざ知らず、いわゆるオフィスワーク中心のビジネスパーソンであれば違和感を覚える人が多いようです。オフィス街や通勤電車を見渡しても、真っ黒に日焼けしているビジネスマンはあまり見かけません。仕事よりも趣味にほうに力が入っているのではないかと誤解されやすい傾向がありますし、特に女性からは『軽い感じ』『チャラい感じ』という印象を持たれがちです」
■日焼けはビジネスマナー違反に相当するか?
では、このビジネスパーソンの日焼けはビジネスマナー違反となるのだろうか。
「日焼け自体にマイナスの印象はありませんが、『真っ黒に異常に日焼けをしている』と形容されてしまう時点でアウトといえるでしょう。日焼けのみならずビジネスシーンにおいて適切・適度な範囲から大きく外れてしまうと、ビジネスマナーにそぐわず『マナーを重視しない人』という印象を与えかねません。お仕事や業務内容の印象ではなく、『顔黒(ガングロ)の〇〇さん』という認識ばかり先行してしまう危険性もあります」