◆日傘も雨傘もお手入れが大切
雨兼用が増えているが、雨で使うと劣化も早くなるので濡れたあとのケアが大切。濡れた傘(日傘も雨傘も共通)は、風通しの良い場所で広げて陰干しが大原則。こすらずにタオルなどで水分をふきとってから、広げて部屋や玄関に干しておく。風呂場は湿気があるので避けた方がよい。濡れたままで翌日まで持ち越したり、ひなたに干したり、濡れた状態で日傘として使うのはNG。
ひなたで干すと傘が日焼けをしてしまい、濡れたままだと雨に含まれた砂などの汚れがしみ込み変色、劣化するので、使ったらすぐに陰干しすること。変色を嫌がり白を避ける人も多いが、ケアをしっかりすれば白でも変色は防げる。また、化粧品や日焼け止めクリームが手に付いたままでたたむと傘の折り目が汚れるので、たたむときはきれいにふき取ってから行う。
「きちんと手入れをすれば長期間経過しても使える場合もあり、修理をして使用されているお客様もいます。綿や絹素材の純パラソルでは10、20年と使い続けていらっしゃる方も。純パラソルは雨では絶対に使えないですが、ご年配の方や人とは違ったおしゃれを楽しみたい方に一定の人気があります」
折りたたみ傘がうまくたためないという人向けに、上野さんからたたみ方を教えていただいた(動画参照)。ポイントは内側の生地部分をきちんとそろえること。上下を整えながら本をめくるように折っていく。留め具を引っ張ると生地が破れることもあるので、全体をまとめながら留めるようにする。
同売場で扱っている日傘の価格帯は5000円~1万3000円。男性用の日傘は紳士売場で扱っているが、最近ではUVカット機能がついた雨傘もあるので、男性の中にはそちらのタイプを日傘兼用として使う人もいるという。
今年初めて展開する小田急オリジナル傘は、使っていて楽しいものをというコンセプトに、デザイン、機能、素材を検討し価格を抑えて(税込9720円)販売。ショート、ミニの2サイズで、軽量、雨の日も使える。鮮やかなプリント柄は海外からの客やプレゼントとしても人気だという。