梅雨といえば、ジメジメした日が続き、洗濯は部屋干しになる上に、弁当は腐りやすくなる。何かと気を配る必要のある項目が増えるが、加えて、肌のことにも気を配りたい。
梅雨によく起こりやすい肌トラブルに「あせも」がある。その理由と共に、予防・対処法を皮膚科医に聞いた。
■梅雨に「あせも」ができやすい理由
梅雨の時期はなぜ「あせも」ができやすいのか。しのぶ皮膚科院長の蘇原しのぶ先生はこう語る。
「あせもは大量の汗をかくことで、汗の出る汗腺に汗がたまってしまうことで起こります。汗を大量にかくのは気温が上昇しはじめる6月頃から。特に梅雨に増えるのは、湿度が高いため、汗をかいても乾きにくく、汗腺がつまりやすいためです。あせもは高温多湿のときにできやすいのです」
実際、梅雨時期はしのぶ先生が院長を務めるしのぶ皮膚科にも、あせもの患者が増えるという。
ところであせもといえばかゆいイメージがあるが、かゆくないあせももあるそうだ。
「よく背中にできる、宝石のようにキラキラした白いあせもである『水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)』のように、かゆくないものもあります」
赤いあせもだけでなく、白いあせもにも注意が必要だ。