◎大切なのはおむつを信じる心。体験して分かった“相棒”の心強さ
自宅で履き替えてみて、いよいよ企画の本番。おむつを履いたまま電車に乗って、出かけてみた。道中、いつもより他人の視線が気になったが、それが今まさにしれっとした表情をしながらも「おむつを履いている」という背徳感からなのか、それとも、トイレから解放されたという自分を「ドヤッ!」という感情から見てもらいたいのか、答えは出なかった。しかし、ただ一つはっきりと分かったのは、なぜだかいつもの景色が違って見えたとことだった。
筆者の人生2周目となる“おむつデビュー”を祝福するかのような快晴。何だか空が自分の“船出”を祝ってくれているかのようだった
この日の予定は、自宅からドアツードアで約1時間半ほどかかる某ライブ会場。電車での移動時間は約1時間ほどである。やはり視線が気になるのだが、周りの人に対して「まさか自分がおむつを履いているなんて思わないだろう」とわずかながらの優越感も生まれてきた。途中の駅では、親子連れが乗車してきたのだが、お母さんのひざの上にちょこんと座る赤ちゃんを見ていると、ふと「仲間だね」と語りかけたくなった。
無事に目的の駅へ到着。周囲の人たちに対して少し“悦”に浸りながらも、じつはまだ尿をする勇気が出ずにいた……
ライブ会場へ到着し、コンビニでおにぎりを買ってベンチへ座った。何事もファーストアクションが肝心である。とはいえ、おむつを履いて強気になれた自分もいたものの、なかなか尿意をその中で実際に“表現”するというのははばかられる。移動中にも何度かチャンスはあったが、万が一、おむつの中から「尿が漏れてしまったら……」という恐怖にずっと襲われていた。しかし、ついにそのときがやって来た。
運命の瞬間がついに訪れた。流れを止めることは誰もできず、筆者と吸収パッドの対決は果たして……?(写真はイメージです)