腐らせないコツと賞味期限と消費期限について
これらの食品ごとの見分け方を踏まえて、ぜひ腐らせないように工夫して保存したい。そこで、田原さんに食品を腐らせないコツを教えてもらった。
「腐らせないコツは、食べる分だけ購入する、購入したときに下処理を行い冷凍するなどしてあらかじめ予防することです。少し手間ですが、冷蔵庫に入っている食品と賞味期限を冷蔵庫の扉に貼っておくのもおすすめです」
また、食品に表示されている「賞味期限」と「消費期限」の違いについて、改めて確認しておこう。
「賞味期限は「おいしく食べることのできる期間」をいい、消費期限は「安全に食べることのできる期間」をいいます。
賞味期限は「おいしく食べることのできる期間」であるため、多少期限が過ぎていても食べることが可能です。しかし、消費期限は「安全に食べることのできる期間」であるため、期限を過ぎたものを食べることはおすすめできません。
食中毒は時に人の命を奪います。期限の切れたものを食べるときは、匂いや色、外観の変化をしっかりと確認し、自己責任で食べるようにしてください」
これからますます暑い季節がやってくる。そうすれば、特に食品の腐敗は進みやすくなる。腐ることを想定し、あらかじめ予防しておこう。
管理栄養士 田原 彩(たばら・あや)さん
大阪成蹊短期大学 調理・製菓学科 講師、日本美しすぎる管理栄養士協会 理事などを務める。
日本美しすぎる管理栄養士協会:http://beautritionistjapan.com
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。