■連載/メンズビューティー通信【咳、鼻水に効果絶大!風邪の引きはじめに効くアロマ「フランキンセンス」とは】
働く男たちは日々ストレスを抱えながら生きている。「身も心も疲れ切った僕たちに癒しを! 願わくば健康促進を! さらに美容効果を!」
そんな彼らに新たなリラクゼーションを提唱する「男のためのアロマオイル講座」。今回オススメするアロマはオリバナム・乳香とも呼ばれる植物の樹脂「フランキンセンス」である。
フランキンセンスの木は、白か薄い紅色の花を咲かせる低木だ。樹皮の内側に樹液が蓄えられており、樹皮に傷がつくと液が出てくる。その樹脂を水蒸気蒸留したものがアロマテラピーの精油となるのである。
フランキンセンスは、古代エジプト・バビロニア・ヘブライといったさまざまな文明で、宗教儀式に使われてきた。聖書にもイエスが誕生してすぐに登場しており、宗教には欠かせない存在となっている。
フランキンセンスの語源は、中世フランス語の「純粋」の意味と、ラテン語の「燻す」という言葉が合わさったもの。古くから神聖なものとして扱われてきたということだ。
■仕事に対する集中力を高める香り
フランキンセンスが古くから利用されていたことは、エジプトの墳墓津から埋葬品としても発掘されていることから明らかになっている。紀元前から神への捧げものや瞑想・心身の浄化など儀式的な用途に使われており、とても貴重で黄金なみに高価であったとされている。
フランキンセンス精油の主な成分のα-ピネンには、強壮作用がある。瞑想の際に使われてきたのは、フランキンセンスの鎮静作用や、不安・強迫観念・緊張・抑うつを和らげる効果があるからなのだろう。パニックに陥ったときに呼吸を整え、気持ちを落ち着かせるのに最適だという。
太古から人々の心の滞りをなめらかにし、人々の心に平穏をもたらしてきたフランキンセンス。もちろん、現代の忙しいビジネスマンにも適した効能が数多くある。
日常生活のイライラや不安、心の乱れも落ち着かせてくれる。そして、世俗的なものに縛られてしまった感情や、忘れられない過去の悪い記憶から解放させる一方で、自己を高める手助けもしてくれるという。
集中力を高める作用もあるので、仕事のアイデアを出さなければならない時や、急ぎで行う処理業務がある時などに便利ではないだろうか。