もう7回もこのコンペを開催していますが、毎回3〜4人同様のキャンセルが発生するのです。最近は、LINEを使って一方的なキャンセルを知らせてくる人もおります。そんなとき、私はお電話をして直接申し上げます。
「ラインで知らせてくるなんていかがなものかしら?あなたは、相手を気持ちよく納得させられるほどの活字力の持ち主なのかしら?こんな稚拙な文章で、読む相手の状況も加味せず、一方的に言いたい事を読ませて終わりというコミュニケーションの方は、以後、銀座ルームに出入りされては困ります」と。
親睦コンペなので、お客様の相性や仕事内容などをかなり吟味し、組み分けをしています。毎回キャンセルは多く発生し、代打を探すことはもちろん、その代打の方の個性を考慮し、再度組み分けを変更する。もうパズルのような作業が延々と続きます。
それは致し方ないことですが、キャンセルされる方のなかには、キャンセルしなければならない事象が発生したらすぐに自ら連絡してくることはもちろん、お店に来て直接詫びる方、代打を連れてきて、改めて私に代打を紹介する方など、こちらの労に配慮し、礼をつくした上でキャンセルする方も大勢おります。
こんな風に、キャンセルがかえってその方の信用を増す結果になることもあるのです。ゴルフコンペは旗を振る幹事の労があって成立するものです。ダブルブッキング、アポイントの天秤がけ・・。
もしそんなことでキャンセルをするようなら、これは信用に関わりますわ。「仕事が入った」と言えば、なんでも許されると思っている方がいらっしゃるなら、それは気をつけたほうがいいかもしれません。
もし、仕事でないことがバレたときには、相当なダメージになりますし、一時が万事、こういうことを気軽にするということは、他でも同様のことをするであろうというように、いざというときのあなたの評価を下げてしまことになるかもしれませんよ。
文/Kazuquo
自治医科大学付属病院にてリハビリテーション医療に携わったのち、 福祉住環境開発のために、住宅メーカーへ転職。その後独立し、PR会社、VIPトラベル専門の旅行会社「コスモクラーツトラベル」などを経営しながら,銀座の会員制バー「銀座ルーム」のママとして日々、銀座のカウンター越しに日本社会の行く末を見守っている。著書『銀座六丁目 僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社刊)は6月5日発売予定。詳しい情報はコチラ。