気温も湿度も高くなり、不快指数も上昇する梅雨の時期。これに追い打ちをかける不快要素が、高温多湿下で大増殖するダニである。
今回は家庭用殺虫剤の大手、アース製薬の協力のもと、同社のダニ情報サイト『Danny』をベースに、家庭のダニの特徴と対処法を紹介したい。
■梅雨シーズンはダニ大繁殖の時期
ダニは、ゴキブリと違って、肉眼では見えない小ささだけに、軽く考えがち。しかし、人の健康への悪影響は意外と大きい。例えば、小児喘息の原因の50〜80%が、ダニアレルゲン(アレルギー反応を起こすダニの死骸・フンの細かい粉末)で、大人でも、喘息、皮膚炎、鼻炎、結膜炎といった、アレルギー性疾患を引き起こす可能性がある。また、ある種のダニは人を刺し、皮膚炎を発症することもある。
ダニの生息・繁殖に最適の温度は25~28℃、湿度は65~75%であり、梅雨期はダニにとってまさにパラダイス。1組のダニのつがいが、2か月で約3,000匹に、4か月で約45,000匹に増えることもある。最近の住宅は気密性が高いが、これはダニの住みやすい環境で、室内のホコリがたまる場所なら、どこにでも生息していると思っていい。
■掃除機だけではダニ駆除はムリ
「ウチで使っている掃除機は、強力なサイクロン式だから、これでダニを一掃できる」と思ってはいないだろうか?
確かに、ダニの死骸やフンはこれで取り除ける。ところが、絨毯のような繊維素材に住みついているダニだと、繊維にしっかりしがみついて、さして吸引できない。
アース製薬実験動画 掃除機を使ったダニの吸引実験