■魅力的な13000系、Simple is Bestの70000系
13000系の車内。まぶしさを軽減させるため間接照明にしている。
インテリアを眺めてみよう。先に登場した13000系は、オフィスルームのようにシックな雰囲気を表現したほか、荷棚の江戸切子模様は透過式LED照明を内蔵するなど魅力的かつ、こったデザインだ。
70000系の車内。室内灯は従来の通勤形電車と同じ直接照明で、明るさを強調。
一方、70000系は化粧板のホワイトが瑞々(みずみず)しい色調となり、明るく、開放感を強調したシンプルなデザインだ。特に吊り手のベルトをブラックにすることで、汚れを目立たないようにしている。また、優先席部分はオレンジとブラックの組み合わせとなり、プロ野球ファンなら巨人軍を連想するだろう。
車体側面の窓はUVカットガラスを採用。実は13000系には採り入れていない。日比谷線は地上区間が約3キロと短く、東京メトロ車両は北千住―中目黒間の列車が多数設定されているのに対し、東武車両は相互直通運転(おもに東武動物公園―中目黒間)の列車を基本としている。室内灯も含め、「地下鉄」と「地上鉄」の思想が表れている。