では、韓国の一般的なユーザーはどのようにスタイラーを使っているのだろうか? 実際にスタイラーを購入して利用しているご家庭の様子をうかがってみた。
まずは、保育園に通うお子さんをお持ちのナ・ジュヨンさんから話を訊いてみた。
ナさんはメーカーで部長職を務めるキャリアウーマン。ご主人も営業職で忙しくする、共働き家族だ。ご主人は仕事柄接待などの機会が多く、週に2回もスーツをドライクリーニングに出さなければいけなかったそう。週に約2000円ほどもかかっていたため、スタイラーを知ったご主人が珍しく、自ら家電を欲しがったそう。スタイラーを購入した結果、かかる費用は1/4の週500円ほどとなり、手間もかからなくなった。
以来3年間使い続けてきたが、4歳になる息子のホ・ユンソン君は最近、服の好みがはっきりしてきて、毎日同じジーンズなどをはきたがるそう。親としては清潔を保ちたく不安だったが、スタイラーを使えば除菌などができ、しかも洗濯しすぎで色落ちする心配もなくなった。今ではご主人はクローゼット同様に使い、息子さんも帽子などを気軽に「スタイラーしている」そうだ。
続いて、韓国の「ゴールドミス」、チョ・ヨナさんに話をうかがう。
ゴールドミスとは、独身キャリアウーマンのことを意味するのだそう。忙しく働くチョさんは仕事で帰宅が遅くなりがちで、週末にドライクリーニングへ行くのが精一杯だったそう。ブラウスのシワや黄砂の時期のアレルギーなどに悩まされていたが、今では化粧台の横に置き、毎日スタイラーしているそうだ。
週末は外出することが多いチョさんは、Wi-Fiを使って遠隔操作をしている。日本のスタイラーはWi-Fi対応していないが、予約機能で代用できるとのこと。「家に居なくてもスタイラーする」のが、ゴールドミスならではといえるかも。
最後に新婚家庭のキム・ドンヒョンさんのお話をうかがう。キムさんは共働き家庭。スタイラーがなかった頃は、スーツをベランダに干したり、除臭剤を使ったりして、会食で付い肉の臭いを消していたという。加えて奥さんはアレルギーに悩まされていたそう。
それがスタイラーすれば簡単に除臭、除菌などができるから、今では毎日使っている。また、ワイシャツを乾燥機替わりに干したり、もはや手放せない家電になったんだとか。