■意外と盲点なご近所づきあいルール
ところで、ご近所づきあいは何も遭遇したときだけ、気を付けるものではない。日頃の暮らしの中でも、ご近所さんへ迷惑にならないように心がけたい。平田さんは、意外と盲点になっていることとして、次の2つを挙げる。
●ゴミだしルールを守らないと意外と嫌われる
「ゴミだしのルールを守れていない人が多い気がします。ルールを守らないということは、意外と嫌われてしまう行為なので、気を付けましょう」
●樹木の越境に注意
「自宅の庭などに生えている樹木が、隣の家にはみだしている『越境』も、ご近所のトラブルに発展しかねません。法律上、お隣さんが勝手にはみだしてきている枝を切除することはできません。お庭に樹木があるなら、お隣に枝が越境していないかどうかを常に確認し、越境している場合は切除等対策を講じる必要があります」
ルールを守りつつ、遭遇したら笑顔であいさつ。その後、ちょっとした会話を30秒~1分でも続けられたら、なんだかそれだけで、その日一日が充実する気がする。ぜひトライしてみよう。
(取材協力)
平田 真義さん
土地家屋調査士、心理カウンセラー。
測量技師として依頼者とご近所さんとの土地境界線を明確にしていく業務を行っている。また、対人関係、人との距離感でお悩みの方向けの心理カウンセリングも行っている。
http://hirata-tsj.com/
取材・文/石原亜香利