都会では希薄になっているといわれているご近所づきあい。それは、「つきあい方」の知識が乏しいのも理由かもしれない。
ご近所づきあいなど必要ないと思うかもしれないが、何かあったときに親しくなっていると何かと助かることもある。また、日頃から、身近な人たちと気持ちよくコミュニケーションが交わせるとなんだか気分がいい。ご近所づきあいに苦手意識のある人は、ぜひそのコツやノウハウを知っておくのもよさそうだ。
そこで、心理カウンセラーの平田 真義さんに、ご近所づきあいの方法として、ご近所さんとのコミュニケーション術を教えてもらった。
■ご近所さんとの距離感の縮め方
「あまりお話したことがないお近所さんとのコミュニケーションで必要なのは、徐々に距離感を縮めていくことです。その第一歩が『あいさつ』です。ご近所さんと良好なコミュニケーションを行っている方の特徴は、自ら率先してあいさつしています。最初は『おはようございます』『こんにちは』から入ります。相手から無視されても、構わず率先して行うのがコツです」
●通勤通学の時間帯なら
「おはようございます。いってらっしゃい」
●夕方なら
「こんばんは。お帰りなさい」
「こんばんは。お疲れ様です」
「毎日続けていると、あいさつした後、相手の方から『今日はいい天気ですね』『いつもお元気ですね』などと、話題を提供してくれます。
そうなると、世間話ができるチャンスです。家族構成などをお聞きし、自分たちと同じ境遇の子供や親などの話題で盛り上がることができます。
ポイントは、あいさつから入って、自ら心を開くこと。これが、ご近所さんとのコミュニケーションを発展させるコツです」