油がベースのスタイリング剤
次に油をベースにしたものがあります。この場合、糊の役目を果たすものは樹脂と言われるものです。
まずは、ラードを想像してください。熱を加えないと硬いですよね、ポマードはこの原理を利用して、油の粘り強さでスタイルをキープしています。
これは頭皮の体温で溶けたりするので、根本の所に油がたまりやすい性質があります。
また、油の強さで前に生えているものを後ろにキープするなど固定するので毛根に結構負担がかかるというデメリットがあります。
油分が柔らかくなってくるとハードワックスになります。
油分とファイバーのミックスになると、油が減ってきた分をファイバーつまり、繊維質のものがスタイリングをキープしてくれるようになります。
樹脂が入っている場合もありますね。そして、ガスとクリームを混ぜたものでとくのがムースです。
油分が少なくすみます。ムースよりも、さらにガスよりになるとワックススプレーという新しいジャンルのものになります。
ファイバーワックスは、スタイリングがしやすい反面、キープ力がハードワックスよりも弱い。
ファイバーワックスは、伸ばすと糸を引き、名前の通り繊維質が入っているのがわかる。
繊維が多いものがホールド力が強いと言われています。スタイルをキープするため、さっき言ったのり的な要素、油の硬さ、ファイバーの量が増え、ハード化していくんですね。
ハード化していく、つまり油が多いとワックスが硬くなっていきます。ハード系であってもしゃぶしゃぶしているものはファイバーが多いか樹脂が多いかに分かれます。
樹脂が多いと、仕上がりがマットになるんです。油が多いとツヤ感が出ますが、樹脂やファイバーは質感がマットなので、そのツヤ感を残したいか残したくないかというところでワックスを選ぶ基準にするとよいでしょう。