「ミドル」と「シニア」の境界線は何歳？

■“健康”は「ミドル」「シニア」の分かれ目…約9割が「体の不調でガクッと老ける」

次に、気持ちと体の状態の関わりについて伺った。「体が健康だと気持ちの健康も若々しく保てると思いますか？」という質問には、95％の人が「はい」と回答している。次に、「ミドル」と「シニア」の差は“体の健康さ”だと思うかときくと、63％が「はい」と答えた。

では、「ミドル」から「シニア」への変化はどのように訪れるのだろうか。さらに調べると、「体の不調が原因でガクッと気持ちが老けることがあると思う」という人が9割近く（85％）に上った。

ここからは“体が不調であるというショック＝気持ちの老けこみ”と多くの人が認識していることがわかる。身近な人の様子から「体の不調と気持ちの老けこみ」を実感した人も多いようで、「体の不調が原因で気持ちが老けこんでしまった同年代の人を知っている」という人は半数超（52％）におよんでいる。

■ミドルからシニアへ…ショックをうける症状1位は「尿漏れ」が起きること

次に、「体の不調」から受けるショックによって「ミドル」から「シニア」に意識が変化する瞬間を調べた。しわ・しみが増える、老眼になるなど＜老化＞といえる症状のうち、「自分の身に起きたらショックだと思うもの」をきくと、1位は「尿漏れが起きる」（58％）。2位に「物忘れが激しくなる」（53％）、3位に「難聴になる」「歯が抜ける」（各45％）が続いた。

「尿漏れ」にショックを受けると思う人の意見をきくと、具体的には「友達と外出出来なくなり、気持ちも落ち込む。この状態が続けば間違いなく老け込むと思う」（66歳・女性）などの声がきかれた。お出かけの制限など生活上の変化も大きいからこそ、「尿漏れ」にショックを受けてしまうのだろう。「尿漏れ」によるショックで、「ミドル」から「シニア」へ自己評価がガクッと変わってしまう人もいるかもしれない。