■便秘におすすめの「ヨーグルト×○○」
また、ヨーグルトと他の食材の組み合わせで、便秘の人におすすめのものも挙げてもらった。
1.ヨーグルト×プルーン
「プルーンは便のかさを増やし、腸を刺激する『不溶性食物繊維』と、便に水分を含ませる『水溶性食物繊維』をバランスよく含む上、『ソルビトール』という緩下作用を持つ成分も含んでいるため、便が固くなりがちな人におすすめです。
食物繊維は腸内細菌のエサにもなるため、根本的な腸内環境の改善にも役立ちます。ドライプルーンでも生のプルーンでもOKです」
2.ヨーグルト×りんご+バルサミコ酢
「りんごは水溶性食物繊維である『ペクチン』を含んでいるため、腸内細菌のエサになるとともに便に適度な水分を与えてくれます。
また、バルサミコ酢に含まれる『酢酸』は、ヨーグルトや腸内細菌が産生する乳酸とともに腸内を酸性に保ち、悪玉菌の増殖を防いだり、腸のぜん動運動を活発にしたりします。
ヨーグルトには定番のりんごも、バルサミコ酢を合わせることでアクセントがつき、酸味と甘味の調和が取れます」
3.ヨーグルト×アボカド+オリーブオイル
「アボカドは意外にも食物繊維の多い食材で、ヨーグルトとの相性もバッチリです。オリーブオイルはアボカドやヨーグルトの風味を引き立て、便の滑りをよくして排出されやすくする効果を持ちます。
お好みで塩コショウをし、サラダ感覚で食べたり、野菜やチップスをディップして食べたりするのもおすすめです」
(取材協力)
ヨーグルト専門家 阿部 花映(あべ はなえ)さん
東京農業大学卒業後、食品用香料・色素メーカーで研究開発および品質管理に携わる。中学生の時からの夢である「ヨーグルト専門店」を開くため、飲食店に転職。現在は会社員として働きつつ、ヨーグルト専門店の1日オープンや腸内環境セミナーなどを行い、お店のオープンに向けて準備中。
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ブログ:http://dear-mechnikov.blog.jp/
取材・文/石原亜香利