■日に日に減少するヨーグルトの乳酸菌
ところで、発酵食品って日にちが経つほど熟成が進み、善玉菌が増えると思っていないだろうか?
しかし「味噌や醤油などの発酵食品は熟成で増えるのですが、ヨーグルトの場合は違います」と、ヨーグルトメーカーの人が教えてくれた。しかも、こっそりと……。
ヨーグルトの善玉菌である乳酸菌(プロバイオティクス)は、日にちが経つとドンドン減ってしまうそうだ。ヨーグルトの乳酸菌は、出来て1~2日をピークに、7日後には半分ほどに減少。市販のヨーグルトに表記されている乳酸菌は、工場生産されて1~2日頃の数値なんだとか。
日にちが経って値引きされているヨーグルトの乳酸菌量では、免疫力をアップするにはパワー不足といえるかも!? だからこそ、ヨーグルトは賞味期限まで日にちが長いモノを購入すべし!
ただし、乳酸菌は死んでいたとしても腸内にいる善玉菌のエサになり、さらに良質なタンパク質であることに変わりはない。賞味期限ギリギリで食べても、体に悪いことはないのでご安心を。
また、ヨーグルトの乳酸菌はブランドごとに様々な種類がある。どの乳酸菌が自分のカラダとマッチングするのかを、事前に知ることは今のところ不可能。まずはひとつのブランドを1週間ほど食べ続け、お通じが快調になるようだったら、自分の腸内細菌に合っていたのだと知る手立てになるだろう。
取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥
雑誌やWebにて美容や健康に関する記事を執筆。美容&医療セミナーの企画・コーディネート、化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンス(科学的根拠)のある情報を伝えるべく、医学や美容の学会を頻繁に聴講。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研プラス)がある。
構成/メンズビューティー編集部(http://beauty-men.jp/)