日本最大級のオンライン家計簿「Zaim」を運営するZaimは、 独自調査「新社会人の支出」を発表した。これは 同社 の「社会人一年目」および「大学4年生」の購買データを統計解析した傾向と、利用者へのアンケート調査結果を総合したものになる。
まずZaim の購買データより分析すると、新社会人の家賃は年々減少傾向にあり、過去 3 年間で平均 2702 円月額でかける費用が下がっている。一方で美容・衣服にかける金額は1969 円増加していた。
前述の「社会人一年目の住まい」と合わせると、新社会人は親元を離れ一年目から一人暮らしやシェアハウスなどで両親から独立する傾向が強まっているが、家自体にかけるコストはシビアになっており、その代わりに美容・衣服など外に向けて発信する支出を重視する流れがわかる。
現在 50 代以上の人が就職活動をする際、 3 割以下だった「スーツを親が買う割合」が、20 代では 54 %と半数を超えるなど、若い世代ほど両親に就職活動用スーツを買ってもらう傾向が強くなっている。しかし、一着あたりのスーツの購入価格は安くなっており、20 代の83%が「3万円未満」のスーツを購入しており、特に2万円未満のスーツは、現在の50代が就職活動をしていた頃よりも2倍以上の割合の人が選択している。これは、”プチプラ” のスーツブランドや小売店が増加し、安いスーツが手に入りやすくなったことが背景にあると考えられる。