安くて良い家電も魅力だが、価格を二度見するような高価家電も人気を呼んでいる。他を圧倒する価格なのになぜ売れているのか。高価家電の超プレミアムなわけに迫った。
バルミューダの『ザ・トースター』は2万円台という価格ながら大ヒット。今年6月発売の33万円のテクニクスのレコードプレーヤーは、限定300台に予約が殺到、30分で完売した。家電業界ではプレミアムな商品が人気だ。なぜ、高い商品が売れるのか、その魅力を探ってみた。
まずダイソンのドライヤー『スーパーソニック』から。ドライヤーは上位機種で実勢価格約2万円前後。『スーパーソニック』は4万5000円と強気だ。一般的なドライヤーはモーターを上部に搭載しているが、ダイソンは超小型高性能デジタルモーターをハンドル部分に搭載。パワフルな風量を実現し、ハンドル部に重心を置くことで手が疲れにくい。
家電コンシェルジュの神原サリーさんによれば、その違いは明らか。
「風量と風圧の強さは圧倒的。なおかつ静音設計というのも魅力。注目なのはアタッチメントの豊富さ。カールヘア用のディフューザーは、国内メーカーの商品には付属されていません。あらゆる髪質に対応できるよう、海外展開を視野に入れている点も見逃せません」
《 サイクロン技術を応用したパワフルな風と美しいデザイン 》
ダイソン『スーパーソニック』実勢価格約4万5000円
幅78×高さ245×奥行き97mm、618g。消費電力1200W、アタッチメントは3種類(スムージングノズル、スタイリングコンセントレーター、ディフューザー)、すべり止めマット付き。
直販限定モデル(5万5000円)はレザーボックス入り。シリコン製のすべり止めマットは落下防止や洗面台の保護もできる。
ヘッド部分のボタンは、右で温風温度を4段階(冷風含む)、左で風量を3段階調整可。ノズルは着脱しやすいマグネット式。
【ここがプレミアム】ヘッド部分の重みによるバランスの悪さを解消!
通常ヘッド部分に搭載されているモーターをハンドル内に格納。自社開発の最小・最軽量のモーターはほかのドライヤーに比べ最大8倍も高速回転する。