■思わず「本物?」って思うほどデキがいい、レプリカがかっこいい
K4-GPに参加する車両は5種類のクラスに分けられる。
●GP1クラス:AT 車両のみ
●GP2クラス:850cc未満 NA/量産ベースのハコ車のみ
●GP3クラス:NA換算 850cc以上 過給機付き/量産ベースのハコ車
●GP4クラス:R車両 850cc未満
●GP5クラス:R車両 850cc以上
なかでも注目なのが、GP4/5クラスのレプリカ勢だろう。GP5クラスに参加した、往年の名車、フォードGT40そっくりな車両は速さとスタイリッシュさで輝きを放っていた。
本家、フォードGT40の由来は「40インチの車高」といわれる。一方この車両の名前は「IYOKAN GT35」。愛媛県から長駆参加していたこのクルマの車高は35インチとのこと。本家より5インチも低く、約89cm! ほど。しゃがんだ人の高さよりも低いのだ。なので、屋根にもなる構造のドアにはヘルメットを逃がすため、天井に膨らみを持たせているほど。劇的に低い車高のお陰でボディバランスは見事だ。
下の写真は1970年に登場したトヨタ7のNA(自然吸気エンジン)車両をイメージした「ヨタシチ君(トヨタ7ジュニア)」
2017年シーズン、F1のマクラーレンがオレンジ色を採用して話題になったが、かつてマクラーレンがカナダとアメリカで開催されていた通称「カンナム(Can-Am)」に参加し、60年代末から70年代初頭にかけて大活躍した頃は、オレンジ色=マクラーレンのイメージだった。往時のM8Bを模した「ザウルスマクラーレンM8B」。
水色×オレンジのガルフカラーが美しい「NUOVOKASAI 908Ⅲ」は、70年代初頭に活躍したポルシェ908/3を模したモデル。
レプリカ勢の最後にご紹介するのが、1963年の第1回日本グランプリ自動車レース大会で優勝した、ロータス23のレプリカ「MAD 23AT」。ATという名前が想像させるように、この車両のトランスミッションはオートマチック。スバル・サンバーをベースとしており、本家がミッドシップなのに対してリアエンジンなのがご愛敬。