◆クックランド「円楽腹黒拉麺ブラック醤油味4人前」(生麺)
中には生麺と液体スープが4つずつ入っている。
液体スープで作る黒っぽい醤油味のつゆは、ストレートに醤油の旨みが出ていて、ダシを効かせすぎずほどほどにバランスさせている。四角い断面で手もみ風にちぢれた中太麵は、生麺だけに中身がしっかりと充実したモッチリ食感。生麺だけど賞味期限が3か月ほどあるのもありがたい。
「腹黒」シリーズは一見「ウケ優先で中身は二の次」な商品にも思えるが、食べてみたら実に真面目に作られていた。こういう意外性のある商品があるのでマニアがやめられない。
笑点とラーメンのかかわりといえば、林家木久扇に対する「木久蔵ラーメンがまずい」というイジリがある。なので木久蔵ラーメンが本当にまずいのかどうか、以前いただいた乾麺バージョンのインプレッションを記す。
◆まあるいテーブル麺「林家木久蔵ラーメン」
液体スープで作るつゆは、醤油の風味が生きた濃厚度中くらいの非こってり系スープ。よくちぢれた太さ中くらいの麺は、サックリとした加水率が少なそうな食感。イメージどおりに昭和の通勤沿線駅前中華そば風だ。
結論をいうと「まずくはないが、なんかフツーな味であった」。普段ラーメンや即席麺を食べない人にだったら合格点をもらえそうな味だが、パンチや個性に欠けるため、ラーメンマニアやインスタント麺を食べつけている人にとっては少々物足りないはず。
木久蔵ラーメンにはお店も存在した。2015年まで代々木駅前の地下にあった「代々木ラーメン党」だ。
そのときに食べた印象は、乾麺バージョンと同様に味がぼんやりしていてガツンとくるものがなかった。かつスープの温度がぬるかったという記憶がある。ほかにラーメン屋がない土地であればそれなりになじめそうな味だが、ラーメン激戦区の東京にあってあの無個性ではさすがに生き残れなかったのも納得がいく。
【今回の即席レビュー(5点満点)】
味の濃厚さ 麺の歯ごたえ
腹黒拉麵・乾麺 ★★★★+ ★★★★+
腹黒拉麺・生麺 ★★★★+ ★★★★
木久蔵ラーメン ★★+ ★★★