■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
前に武蔵小山の温泉付き有名ネオ銭湯『S湯(仮名)』のことを書いたが、それとまったく同じ名前の、これまたやけに評判のいい『S湯(仮名)』という銭湯がある。あ、同じ名前だからと行って、この二軒はなんの関係もないんで、それをまずいっときます。
この“S”にどんな単語がはいるかっつうと、まぁ次郎長的な単語なんですが、それはおいといて、このもう一軒の『S湯』がどこにあるかというと、青山といいますか地下鉄の表参道駅のすぐそばという、まぁなんともオシャレなとこにあるんですよ!
まぁそんなオシャレな場所にあるからっていうのもあったんでしょうね。サウナや水風呂の評判がいいのは知ってたけど、ついつい今まで足を運んだことがなかった。
でもこの前、たまたま近くにいく用事があったんで、行ってまいりました!!
さすが場所柄ってヤツですよね。もう銭湯のファザードが銭湯じゃないもん。いわゆるマンション銭湯なんだけどさ、入口に『湯』なんて書いてないですから。
『ゆ』っていうひらがなを、オシャレにグルグル渦巻きっぽくデザインしたマークがド〜ンなんてあってさ、そりゃあもう“表参道〜!!”って感じですよ。ちなみに今の“表参道〜!!”っていう発音は、B&Bの「もみじまんじゅ〜!!」と同じアクセントで読んでいただきたい。
入ってみました。サウナ込み銭湯料金は千円とまぁお安くはないけれど、場所がらっていうのもあるしね、都内にはサウナ込み料金千円って銭湯は他にもチョボチョボあるし、それはもう許す!
なにしろ表参道で、
「え〜千円って貴族の風呂かよ〜!」
なんていってたら笑われちゃうからね。多少はもったいないと思っても、そんな素振りをまったく見せず平然とチケットを売ってる自動販売機に千円札を入れ、なんのためらいも無く『サウナ込み1000円』のボタンを押すのがこの街の作法ってもんだ。
フロントでチケットと下駄箱の鉤を渡すと、交換でロッカーキーを渡されるんだけど、このロッカーキーが驚いた! 街サウナや日帰り温泉施設でもまだまだ珍しい、非接触型のロッカーキーなんですよ。ロッカーの前にそのキーをかざすと自動的にロックが解除されるってヤツ。さすが表参道である。
でさ、もっとビックリしたのがフロントの対面で物販してるんだけど、ファミレスの横で変なヘビのゴムのオモチャ売ってるのとはワケが違うよ。オシャレ雑貨みたいの売ってるワケ、ちょっとフロに関連したような。いや、風呂っていうかバスグッズっていうの? そういわなきゃ「田舎者ね」なんてつって怒られそうなヤツ。“ナチュラルな素材にこだわりましたタオル”とかさ、そんなの。
もう田舎からやってきた人が見たら、
「さすが東京は違うっぺェ!!」
って思うよ、こりゃ。