特定非営利活動法人(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会は、全国の20代~50代の就業女性を対象に「働く女性のくらしとお金に関する調査」をインターネットリサーチで実施。その集計結果を公開した。
はじめに現在の就業形態を聞いたところ、「正規社員・職員」30.7%、「契約・派遣」15.1%、「バイト・パート」47.8%となった。次に、全回答者のうちの被雇用者(1122名)に、働き方はフルタイム勤務か短時間勤務か聞いたところ、「フルタイム勤務」は55.8%、「短時間勤務」は44.2%だった。
年齢別にみると、「フルタイム勤務」の割合(以下、フルタイム率)は20代69.8%→30代59.2%→40代46.8%、50代46.6%と、20代から40代にかけて顕著に減少していることがわかる。これは、年齢が上がり、結婚や出産・子育てをする人が増えることで、家事労働や育児と仕事の両立のために、短時間勤務を選ぶ人が増えるためと考えられる。実際に、既婚者のフルタイム率(39.3%)は独身者(68.2%)より低く、子どものいる人のフルタイム率(41.5%)は子どもがいない人(66.6%)よりも低いところからも、実態が垣間見える。
次に、仕事がある日の睡眠時間は何時間くらいになることが多いか聞いたところ、「5時間超~6時間以下」35.8%や「6時間超~7時間以下」27.9%に回答が集まり、平均睡眠時間は5.8時間となった。職場までの通勤時間別に平均睡眠時間をみると、通勤時間が長い人ほど睡眠時間が短い傾向にあり、通勤時間が1時間超の人は平均睡眠時間が5.2時間と出た。
さらに、全回答者のうちの被雇用者(1122名)に、ひと月あたりの時間外労働時間(残業や休日出勤)は何時間ぐらいになることが多いか聞いたところ、時間外労働をすることがない「0時間」は35.8%となり、「1時間~10時間以下」が39.3%で最多回答、「10時間超~20時間以下」は8.6%、以降、「20時間超」は合計で16.2%。時間外労働をすることがある人(720名)の平均時間外労働時間は16.0時間だ。また、「10時間超」の割合に注目してみると、全体では24.8%とおよそ4人中1人の割合、正規社員・職員では34.3%と3人中1人の割合、正規社員・職員の中でも役職つきは54.6%と半数を超えた。