どれも目を奪われるほど凝った作品だけに、出品する人たちは、プロモデラーに匹敵する技術を要しているのではないだろうか? KAZUさんに聞くと…、
「僕らがチームを組んだのは、約1年前。僕自身は〝ミニ四駆第一世代″なのですが、小学生の頃に一度ミニ四駆にハマったのですが、当時は大した改造は出来ず、長く続けられなかったんです。『バレンタインスコーピオン』を作ったHARUも20代前半の女性。彼女はチームに入るまでミニ四駆を作ったことはおろか、触ったこともない全くの素人だったんですよ。コンデレは技術だけではなく、アイデア勝負のようなところもあるので、ミニ四駆ビギナーの方は意外に入りやすいんじゃないでしょうか」
KAZUさん自慢の作品。(左)「サイクロンマグナム」を改造し、某ロボットアニメを意識した「マグナムGP03」、(右)「イグレスRS」を改造したマシン「ゴルフィーニョ」と名付けている
「1/32 フルカウルミニ四駆 No.12 サイクロンマグナム」。前後のカウルを小型化し、大型リヤウイングを装備する。シャーシ下の凹凸を少なくすることで、空気抵抗を抑えているのが特徴だ。KAZUさんは、リヤウイングを外すなどの改造を試みた
「レーサーミニ四駆シリーズ No.63 イグレスRS」。レーシングバギーフォルムが特徴で、シャーシは小型・軽量でショートホールベースのVSタイプとなっている。コクピット部にメッシュ素材を用いるなどの改造をKAZUさんは施した
KAZUさんは、そういって笑った後、でもね…と、こう続けた。
「ミニ四駆は、遊びといえば遊びかもしれませんが、僕らのチームも含め、レースなどに参加されているレーサーさんは誰もが真剣に取り組んでいます。自分が納得できるマシンを作るために、技術を磨いたり、情報交換をしたり…。ぶっちゃけた話、しんどい時も多いかもしれませんが、そうやって何かを乗り越えた先にこそ感動があると思うんです。デコミニ四駆に感動した方! 無理なんて思わず、ぜひ挑戦してみてください。僕らも1年前は全くの素人だったんですから(笑)」
コンデレに参加にしたくなったら、タミヤ公式大会へレッツ&ゴー!!!
取材・文/寺田剛治
※記事内のデータ等については取材時のものです。