ほかにも、先端をスライド式に収納することで、テープをピンと張った状態にできるスライド機構(1枚目の写真と3枚目の写真を見比べてください)や、引いても、押しても修正できる2WAY機構など、普通の修正テープとしてみても、非常によくできています。
上の写真では、「引く」動作で消していますが、押してもいいんです。「押す」動作だと、これから消す箇所が見えますから、1文字ずつなど、細かい修正が可能です。なお、利き手を問わないユニバーサルデザインなのも、ありがたいですね。
しかもうれしいことに、お値段は通常の「ホワイパースライド」よりも20円安い320円(税抜き)。小さな心遣いに満ちた修正テープです。
「裏からも見えないようにする」というのは、ほんのちょっとした心遣いですが、それこそが「誘惑文具」の誘惑たるゆえんですね、ということでした。
文/菅 未里(文具ソムリエール) 構成/佐藤 喬
※記事内の情報は取材時のものです。