陣内さんも、そんなトレンドが製品誕生の背景にあったと指摘する。
陣内 男性エステが一般的になり、サッカー選手のテレビ出演時のコメントなど、アンダーヘアーの処理が社会的に浸透してきたことがあげられると思います。そこで商品としても、「肌に優しい刃」「ウォータースルー洗浄」「長さ揃えアタッチメント」という3つ特徴を備えています。
「ER-GK60」はアンダーヘアーカッターだけに使用するのはデリケートなエリア。「肌に優しい刃」は誰もが最も気になる要素だろう。
陣内 刃については特別に開発した新しい刃を採用しました。〝毛を整える〟ということでは、マユシェーバーの刃は肌あたりを優しくするためにラウンド形状になっていますが、「ER-GK60」も同様の形状を採用しながら、さらに刃の幅を広くすることで、肌が刃の間に入り込みにくくしました。実際に毛をカットするのは(奥の)平らな部分で、この幅が0.1mmとなっています。
「フェリエ」の刃はピッチを狭くすることで肌の入り込みを防ぎますが、うぶ毛とは異なる、しっかりした体毛は刃に導入することができず、カットできません。そこで「ER-GK60」の刃では、肌に優しく、かつ体毛もカットできる性能を両立させています。
上は女性のフェイス用うぶ毛カッター「フェリエ」、下はボディトリマー「ER-GK60」の刃の拡大写真。
シェーバーで言えば外刃に相当する部分が肌に優しいラウンド形状となり、同時に肌が、これもシェーバーで言うところの内刃に触れにくくしているわけだ。
陣内 次はウォータースルー洗浄ですが、毛を剃るアイテムとしては清潔感を保つうえでも洗えたほうがベター。だたし、洗うたびに刃を外すのも手間がかかるので、開口部を設けて、そのまま水で毛クズを洗い流せるようにしました。
想定される使用場所としては、お風呂が最も現実的なだけに、シャワーなどでそのまま洗い流せるのは大きなユーザーメリットとなるはず。
『ER-GK60』の長さ揃えアタッチメント。左より2、3、6mm用。
陣内 そして『ER-GK60』には2、3、6mmという3種類の長さ揃えアタッチメントが付属しています。ちなみに直刃は0.1,mmになります。
これは基本的に安全な刃を搭載しているとはいえ、アンダーですと、デリケートなエリアとなりますので、まずガード的な意味があります。
そして基本的に剃毛できますが、そうではなく〝チョイ残し〟する方が多いため、このようなアタッチメントを採用しました。これはボディシェーバー「ER-GK40」と同じ傾向です。腕や脚を全剃りに近い形で仕上げるのであれば直刃がおすすめです。
さらに陣内さんによれば、ヘッドの形状やボディーのフォルムにも特徴があるという。
陣内 デリケートゾーンの形状を改めて見ると、複雑さに加え、意外に凹凸も多い。そんなエリアに安全カミソリのようなT字型のヘッドでは、思うように刃先が入り込めません。そこで「ER-GK60」ではV字型のヘッドを採用。狭いエリア、特に凹なエリアでも簡単に処理が行なえます。