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こだわりのブラックボディーで大人の音が楽しめるiFiのDAC内蔵ヘッドホンアンプ『micro iDSD Black Label』

2018.03.09

■Impression

私は実は『micro iDSD』の音が苦手である。解像度の高い音なのだが、スピーカーで聴いてもヘッドホンで聴いても高域の粒立ちがよく刺激が強すぎるのだ。楽曲によっては高域がチャラチャラする印象を受けた。女性ボーカルを聴くには音が硬い。それが『micro iDSD BL』ではRyu Miho「Call me/ラヴィン・ユー」(96kHz/24bit)が、とてもなめらかで心地よいのに驚いた。

ピアノのアタックはカチッと芯があって硬質だが、女性ボーカルは清清しくなめらかだ。この傾向は入力をトスリンクにしても同軸にしても変わらなかった。トスリンクにしたら、かなり音質が悪くなると予想したのだが、意外にもわずかに情報量が減るに止まった。ベストなのは変換コネクター+長さ10cmのUSBケーブルを使ってMac miniに接続した場合。2番目に良かったのはAstell&Kern『AK380』のUSB接続、3番目は『iPhone 7 Plus』とLightning/USBカメラアダプターケーブルの組み合わせだった。特に『AK380』に接続するとこれだけでモバイルも自宅もいけると思った。自宅ではAKをスマホから「AK Connect」で操作すればリモコン不要だし、インターネットラジオのストリーミングもできる。

私の結論は『micro iDSD BL』は、自宅のデスクトップに置いて、USB/DAC兼ヘッドホンアンプとして使うのがオススメである。その場合の理想のセッティングは、まず、電源はUSBから供給せずに内蔵充電池を使う。接続はなるべく短いUSBケーブルを使う。できれば内蔵のボリュームは使わずにライン出力をダイレクトで出して、パッシブアッテネータまたはプリアンプに入力するのがいい。

内蔵ボリュームを使うとせっかくの高解像度がロスしてしまう。Power ModeはNormal、デジタルフィルターはBitPerfectがオススメ。『micro iDSD BL』にはバランス出力がないが、アンバランスでも音像定位は非常にシャープで音場感の表現にも優れている。低域の解像度も高く、低域から高域まで揃ってスピード感がある。これは通常、10万円以下のDACに望むべきことではなく、もっと上級モデルで問われるべき性能である。つまり本機は10万円クラスの据え置き型DACの存在を脅かすポータブルDACと言ってもいいだろう。

こだわりのブラックボディで大人の音になったDAC内蔵ヘッドホンアンプiFi『micro iDSD Black Label』
RCAケーブルはWBT端子がギリギリ使えるクリアランスがある。付属の変換ケーブルを使うとアダプター不要でPCなどにUSB接続できる。

こだわりのブラックボディで大人の音になったDAC内蔵ヘッドホンアンプiFi『micro iDSD Black Label』
付属のアダプターを使っても通常のUSBケーブルが使える。『iPurifier2』も接続可能になる。

こだわりのブラックボディで大人の音になったDAC内蔵ヘッドホンアンプiFi『micro iDSD Black Label』
RCA同軸ケーブルを使ってデジタル接続。これも端子が太すぎると隣と干渉する。

こだわりのブラックボディで大人の音になったDAC内蔵ヘッドホンアンプiFi『micro iDSD Black Label』
付属の変換アダプターでトスリンクケーブルの角端子を丸に変換して同軸と同じジャックに差し込むと光デジタル接続に対応する。

文/ゴン川野

※記事内の情報は取材時のものです。

 

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