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OPPOの『Sonica DAC』を天井高2.640mのリスニングリームで鳴らしてみた!

2017.03.25

■Impression

まず、リファレンスで音を出す。DACは拙宅と同じResonessence Labs『INVICTA MIRUS』である。新しいリスニングルームの音を聴くのは今回が初めてである。防音設計なので超大音量再生もへっちゃらである。しかし、その音は予想に反してしょぼい。まあ、本人を前にしてしょぼいとは言えないが。壁はフランスパイン材、床はウォールナットを使っているのでかなりライブのはずだが、音数が少ない。低音と高音しか聞こえない。かといってドンシャリでもない。音が薄い。DIATONE『2S-3003』が劣化しているのではと疑ってかかる。こんな場合はスピーカーの音の支配力が一番強いからだ。

試しにいろいろな音源を聴いてみるが、以前のリスリングルームの方がよかった。スピーカーとの距離を取り過ぎたのか、電源に何か問題が、ユニットのエッジが劣化したのか。ふつふつと疑問が沸き上がる。考えても分からないので、DACを『Sonica DAC』に変更した。Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015〜ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)を再生すると、先ほどはうって変わって音数が増えた。ワイドレンジで低域のドライブ感もいい。音色はややウォームで厚みのある音だ。S氏もこの変化には驚いている。パッシブアッテネータをやめて『Sonica DAC』のボリュームを使う。これでさらに粒立ちのいい音になり、音楽のフォーカスがピシッと合ってきた。AirPlayなども試してみる。これで購入決定と思った。今度はDACをiFI『iDSD BLACK LABEL』に変更した。手嶌葵「明日への手紙(ドラマバージョン)」(96kHz/24bit)のボーカルがなめらかで、低域も甘くなることなくきちんと出ている。『Sonica DAC』が価格破壊と言うなら、こちらは実勢価格約7万5000円とさらなる価格破壊なのである。

さすがリスニングルームがよくなるとルームアコースティックが改善され、全てのコンポの実力が発揮されると納得。最後にリファレンスDAC『INVICTA MIRUS』に戻して音を確認すると、最初に出た音と全然、違う! 大どんでん返しである。ワイドレンジで緻密な音。なめらかで音場感もいい。犯人はパワーアンプのPASS『X-350』だった。クラスAでアイドリング時600Wも電力を消費しているのに、電源を入れただけでは眠い音しか出ないスロースターターだったのだ。音を出しているうちにどんどんアンプが暖まって本来の性能を発揮したらしい。せっかく価格破壊の結論が出たのに、もう一度『Sonica DAC』の音を聴いてみよう。こちらの方がより解像度重視であることが分かる。特に中低域のキレ味と量感の出しかが絶妙だ。ダメスピーカーを接続してもきっと中低域がリッチになると思う。最新DACを使っているだけあって音場感の表現もなかなかのものだ。同価格帯のDACと比較すれば、抜群に高音質と言える。またボリュームの出来もいいので、プリアンプ不要、バランス接続でパワーアンプに直結して音の鮮度が上げられる。オーディオ用NASとLANケーブルで接続すればノイズ源とも言えるPCレスでオーディオシステムを完成できる。これらのメリットを考えればライバル機と音質の差をさらに広げられるだろう。『Sonica DAC』はアナログ入力も備えているが、基本的に高音質で録音もよいハイレゾ音源の情報を最大限に引き出すために生まれたDACであり、バランス対応のパワーアンプに接続して、箱を鳴らさずにユニットからの音を純粋に鳴らし音場感に優れた、現代的な設計思想を持つスピーカーと組み合わせると、その実力を発揮してくれるだろう。今後、普及または登場するハイレゾ音源にまで対応することを考えれば、その価値は計り知れない。

OPPO『Sonica DAC』を天井高2.640mのS氏リスニングリームで鳴らし切る!

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