■連載/ゆとりのトリセツ
女が会話中に余所見する。
「話している最中に余所見したり時計見たりする女、何なの!?」
なんてボヤキを男性から聞かされまして。そんな事あるのかと聞けば、どうやら、男性間では頻繁に上がる“鬱憤話”だそうです。特に、ナンパ現場での“あるある”なのだとか。読者の皆様、経験ございますでしょうか。何とも失礼でありますね。
今回のコラムは、その「何なの?!」にお答えしよう、という記事であります。実際、原因なんか自身で薄っすら分かっているのでしょう。痛い事を聞かぬと塞いだ耳の上から、叫ぶ勢いで綴って参りますので、やっぱそうだよねとの言葉を用意しつつ、一読願います。
【余所見はメッセージの一種】
余所見は生返事と共に。なんて具合にセット化している態度でありますが、やられると勢いが削がれますね。プライドも下心もシオシオです。
この明け透けな行動に隠れている主張は、
「つまらない」
に尽きるでしょう。やはりそうか、そうなのです。
惚れた弱みなんて言葉がありますが、声を掛けた男性側が下手に出ているナンパ現場では、女性は不敵に成りますから、この様な態度も取れちゃうぞ、という事なのですね。これが、会社の飲み会や女子会云々の“今後も付き合いを切れない間柄”だったりすると、装った表面は終始崩れないわけです。まして一夜限りの相手ですから、多少雑に対応したところで自分の立場が危うくなる事はないと、安心しているのです。考えてみれば、仕事場用の顔と、仲間や遊びに使う顔が存在するのは、男性陣も同じでしょう。
ただナンパされた強みとして、少々女王様気分になっちゃってるよという事なので、逆ナンされた暁には、ツマラナイ話には堂々と時計を見てやりましょう。ある男友達は欠伸したなんて言っておりました。が、お手柔らかに。