毎日、仕事用に使っているバッグ。特に革素材の場合、雨や汗で一度濡れた後、放置するとニオイが出ることがある。普段からバッグのニオイが気になってはいるものの、対処法が分からなくて放置しているという人や、そもそもニオイに気づいていない人もいるだろう。しかし、このニオイ、実はビジネスには大きな悪影響を及ぼすのだ。
■“クサイ”がもたらすビジネスへの深刻な影響
体臭や口臭は、ビジネスにおいて非常に不利になることは想像するに容易い。ニオイが原因で、契約が取れそうな案件でも逃してしまう可能性もある。人は相手のことを「クサイ」と感じただけで、一緒に仕事をしたくないどころか、もう二度と顔を合わせたくなくなるものだからだ。特に女性の場合、誰かに「クサイ」と思われることは非常な恥だろう。
そんなビジネスマナーや身だしなみにも匹敵するニオイ。バッグからも発せられることがあるのをご存知だろうか。もしかしたら今、あなたのビジネスバッグからは自分では気づかない異様なニオイがしているかもしれない。
■こんな身近なモノで消臭できる!
気になって今自分のバッグをかいでみたところ、「ヤバい」と感じた方も中にはいるだろう。すぐにでもバッグの消臭をしたいところだが、どうすればいいのだろうか?そこで、最もお金をかけずに簡単にできる方法をご紹介しよう。使うのは、重曹、もしくは緑茶だ。
◎重曹を使ったバッグの消臭方法
重曹と水を1:9の割合で混ぜて重曹水を作り、やわらかい布やタオルに染み込ませて、バッグの内側を拭いていく。重曹が白く残る場合があるので、重曹水で拭いた後は、水で濡らして固く絞ったタオルなどで再度拭き取ろう。
◎緑茶を使ったバッグの消臭方法
使用済の緑茶のティーパックをしっかり乾燥させたものを、そのままバッグに中に入れておけば、消臭効果が得られる。
ところで、なぜ重曹や緑茶で消臭が可能なのだろうか? エステー株式会社研究グループの高岳留美さんに、その消臭メカニズムを聞いてみた。
「バッグにつくような、汗のニオイの元というのは、酸性の性質を持っているので、重曹の弱アルカリ性と中和させることで消臭ができます。緑茶は、カテキンやフラボノイドなどのポリフェノールと、ニオイ成分が反応することによって消臭されます。さらに、殺菌作用で雑菌の繁殖を抑える働きもあります」(高岳さん)