
オーストラリアのメルボルンは、世界の中でも、最も住みやすいといわれる都市といわれている。英国の定期刊行物「エコノミスト」の調査部門EIUが集計したランキングで6年連続1位を獲得したのだ。実際、どのようなところが住みやすいのか、メルボルンに詳しい専門家に伺った。
■メルボルンは6年連続「住みやすさ」世界1位
メルボルンとは、オーストラリアのビクトリア州の州都で、シドニーと並ぶほどの経済・文化の中心都市。人口は約380万人で、かつては連邦首都機能がおかれていた主要都市だ。そんなメルボルン、英国誌エコノミストの調査部門EIUが毎年2度ほど選出するという「世界で最も暮らしやすい都市ランキング」で6年連続1位となった。それまではカナダのバンクーバーが1位だったが、2011年から首位をキープしている。
このランキングは、世界140都市を、政治・社会の安定性、犯罪、医療、文化活動、環境、教育、インフラなどさまざまな角度の点数付けによって決まるもの。メルボルンは、2016年の調査では100点満点中、97.5点を獲得した。上位にランクインする都市の特徴は、経済的に豊かで、人口密度が低く、ゆったりと暮らすことができ、インフラが発達していて、犯罪率も低いなどといった要素があるといわれるが、メルボルンもこれらの条件をクリアしているようだ。
■メルボルンはなぜ住みやすいのか?
では、実際、メルボルンが住みやすい理由とは? よく言われるのが、メルボルンは学園都市で、犯罪率も低く、医療のレベルも高いといわれており、金融から食品まで様々な大企業の本社が多く、経済を活性化させている。また、歴史的建造物も多く残っているため、観光地としても注目されているほか、カフェ文化、オーストラリア人のおおらかでフレンドリーな気質、フットボールもさかん、と社会的にも居心地が良い要素が揃っているのだ。