■連載/ゆとりのトリセツ
夏を除く全ての季節手離せない、あの白い蛇腹。
そう、日本人の強き味方、マスク。鼻喉を病原菌や花粉等から守ってくれるだけでなく、顔の半分を覆い隠してくれるという安心感を求める人も多いでしょう。見せたくないものは秘めるが勝ち、であります。
さて、もはや体の一部と化しているマスクでありますが、近頃妙なマスクの付け方をしている人を度々見かけます。もはやマナーの問題だろう、というレベルがざわざわしているのですね。むしろ流行りなのかと。そこで今回のコラムでは、嫌われるマスクマナーについて綴って参ろうと、個人的な感情を沸騰させているわけであります。花粉が粘膜を攻撃してくる季節に備え、買い込むマスクのお供として、ご一読していって下さいませ。
【勘弁してほしいマスクマナー】
(1)鼻下ガード。
口元から顎にかけてマスクを装着する謎の行動、「鼻下ガード」。
メガネが曇るせいなのか、息苦しい為なのか、何れにせよ御鼻が露出してしまっており、マスクの意味を成していないケースであります。それでもって、育ちの悪さを演出できてしまう困りもの。
正しい付け方をすればメガネは曇りませんし、それ用の製品も出ていますから、きちんと着けるなら着ける、予防するなら徹底して下さいませ。このケースはマナーというよりも、見かけに苛立つ、と言うのが正直なところであります。中途半端は嫌われますから。
例えば、エチケットを怠った結果として、人と会話する時に着ける。ただ鼻息は大丈夫だから解放する。この場合も例外ではありませんから要注意。マスクでカバーしようとせず、歯はちゃんと磨いて下さいませ。どんなものでも、撒き散らすのは良くありません。
(2)顎下留置。
鼻先辺りを摘んでヒョイと顎下に持って行く、アレです。ずるりと出てくる顔下半分。目の前でやられると、なかなか奇妙な光景だったりするのですね。
お喋りの最中、突如ずり下げ、暫くのあと再び装着する。お喋りは続行。という不可解な動作を繰り返す人も多く見ます。病原菌を一瞬でも撒いたのかと、そんな不審感を抱かせてしまうのですね。もらうのを防止しているのか、うつす事を避けているのか、こちらは分かりませんから。
また、レストランの店員が顎下留置のままで接客をしている姿を目撃いたしまして。更に料理を運んでくるわけですから、何とも言えない嫌悪感。不衛生極まりなし、という事ですね。
どうぞ、マスクは顎にもたつかせず、通常の位置にて御試用下さいませ。