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海外で電車やバス車内での通話を禁じている国が少ない理由

2017.02.09

 通話が迷惑とされる具体的な理由は次の3点ではないだろうか。

1.着信音がうるさい
2.通話する声が大きい
3.ひとりで話していることに違和感がある

 1についてはマナーモードにすればよく、マイクや通話品質が向上した昨今、2は小声で話せば済む話だ。3は、独り言っぽくて気持ち悪いということだろう。しかし、車内で独り言をしている人をたまに見かけるが、禁じられてはいない。今となっては、外で電話することは珍しくもないので、違和感は薄れているはずだ。

 とはいえ、自分も他人が長々と通話しているのを見かけて、あまり良い感情を持たない。それは「ルールなんだから、早めに切ればいいのに」と思うからだ。ニワトリが先かタマゴが先かのような話だが、多くの人や電車の車掌さん、バスの運転手さんも、「ルールだから」頭にきたり注意したりするのだろう。

 だが、そのルールは誰が決めたのか。おそらく、最初は声のデカい人が鉄道会社などにクレームを付けたからだろう。声のデカい人が通話のデカい声を封じ込めることに成功したが、その結果小声でもNGになったというね。まぁ、小声はOKだけど、大声はダメとしても、その境界線が引きにくく、一律に禁止するのもしかたがないのかもしれないが。

 ちなみに海外では、通話を禁じている国は少ないそうだ。皆さんヘッドセット付けて長時間通話している。逆に、日本ではおおっぴらに認められている車内の飲食だが、台湾の地下鉄ではペットボトル飲料を飲むことすら禁止されている。絶対的なルールなどないのだから、車内の通話についても一定の範囲内で緩和したらいいのにと思う次第である。

電車やバス内の通話禁止に緩和の余地はないのだろうか?
車内の通話が不快に思われる理由として挙げられる、ひとりで話していることの違和感。通話の相手の声も聞こえる、こんなヘッドセットを作れば、普通の会話と同じで問題ないだろう。

文/小口 覺(おぐち さとる)

IT、SNS、スマートフォン、ネット、家電、ガジェットからサブカル、ビジネスまでゆる~くカバーしているライター。

■連載/小口 覺のスマートフォンハックス

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