■連載/おおしまりえの女ゴコロ研究所
男というのはプライドの生き物であるとよくいいますが、それを言い表したような表現が1つあります。話のオチとしてよく用いられる「まあ自分は違うけどね」という一言や態度です。
自分は違うと一線を最後に引くことで、全ての話を他人事に済ませて、さらに自分のプライドを守る魔法のふるまい。男性と話をしていると言葉は違えど同じような意味の振る舞いをよく目にします。
今日はそんな具体的な対応シーンを紹介しつつ、残念な本性をぽろっと出してしまう男性について、女性が感じる印象もご紹介していきます。
■「自分は違う」と主張する男性は高学歴多し?
たとえば会社の後輩の仕事ぶりを話していて最後に、「まあ俺らの時代はこうじゃなかったけどね」と最後に一言つぶやく先輩。
たとえば上司の悪口を言ったあとに「俺はああはならないけど」と謎の自信を匂わせる部下。
たとえば婚活の話になったとき、真面目に頑張る男性の話をうんうんと聞き続けていたのに、最後「頑張ってるお前はすごいなあ。でも俺が欲しいのは結婚相手じゃなくて彼女だから…」と強がる男性。
どれもシーンや態度、言葉は異なりますが、「まあ自分は、きみとは違うけどね」という男のプライドを守りたいがために、目線を変えているのだと思います。
女同士の場合、「あなたと私は違う」という態度を示そうと思うと、もう少し表現は複雑で、持ち上げて落とす「マウンティング」などの行為になりがち。そう考えると、マウンティングをしないまでもはプライドの守り方には男女差があるように思います。
無意識的にやってしまいがちなこの行為。よく観察していくと、繰り出すタイプの人には共通したポイントがあるように感じます。
1:頭の良さに自信あり
高学歴とはいいませんが、比較的頭がよく保守的な性格の方ほど、こういった人前で強がったり一線を引いて自分を守る言葉を発しがちです。自分の能力への過信なのか、他人に弱みを見せてしまうことへの不安かはわかりませんが、女性からみると、「自分は違う」という空気の態度はよく伝わるもの。裏側であの男はプライド高すぎなんて言われないよう気をつけていただきたいものです。
2:常識から外れることに恐怖感
彼らが自分は違うと守りに入るのは、恥をかきたくないと思うから。つまり常識外れと思われることには、敏感なタイプなのかもしれません。
教育方針が厳しかったのか、それとも過去にすごい恥をかいた経験があるのかはわかりませんが、常識なんて、結局自分や自分の周りの中でだけ当たり前といわれているようなことがほとんどだったりもするものです。
3:いじり役としての自分を確立
言い方を変えれば、安全なカラにすぐに閉じこもるタイプ。もしかしたら、仲間うちではいじられ役になった経験が少ないからこそ、自分をさらけ出すことに抵抗感が生まれているのかもしれません。
ちなみにある研究によると、人生最初の出世にはいじりキャラよりいじられキャラ、すなわち自分をさらけ出すことのできる人の方が出世に近いといわれることもあるそうです。
判断基準が曖昧な話ではありますが、自分がつい守りに入ってしまう心を見つめてみるのも、人生のヒントになるかもしれませんよ。