■人気の背景は「安いのにハイクオリティ」 30代以上の憩いの場
では、30代以上のビジネスパーソンたちは、なぜそこまでコンビニのカウンターコーヒーに惹かれるのだろうか。マイボイスコムが2015年1月に行ったアンケート調査結果による利用目的から、人気の背景が伺える。その購入理由で多かったのは「価格が安い」「値段の割においしい」「缶コーヒーやペットボトル入りコーヒー等よりおいしい」など。つまり、安いのに意外と美味しいクオリティの高さにお得感を感じているようだ。
また、コンビニコーヒー購入時の重視ポイントは「味」「価格」「香り」が上位3位を占めたという。やはり価格面と、味・香りのバランスが好まれているようだ。特に「香り」は年代が高いほど、多い傾向があったという。「甘さ、ミルクの調整が自由にできる」というコメントを寄せた50代女性もいた。缶コーヒーや市販品のカフェオレなどと比べて「味の自由度の広さ」も人気の理由といえる。
今、トレンドの「サードウェーブコーヒー」の影響で、ハンドドリップで丁寧に入れたコーヒーを贅沢に楽しむひとときを求める潮流もあるようだ。コーヒーの味にうるさい30代以上のビジネスパーソンにとっては、安価なのにハイクオリティなコンビニコーヒーは、仕事の合間でも手軽に贅沢が味わえる、ひとときの憩いにもなっていると考えられる。
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。