■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!
◆シルエットだけでで”らしさ”が光るグレゴリーのオールブラック&オールホワイト
来年、創業40年を迎える老舗パックメーカー、グレゴリーが新しい挑戦をしたと話題となっている。秋冬シーズン限定として、ロゴやバックル、ファスナーに至るまでブラックで統一した「オールブラック」シリーズと、同じくホワイトを多用した「オールホワイト」シリーズを発表したのだ。
「毎シーズン、限定カラーを発表しており、その一環としてオールブラックとオールホワイトを用意しました。メンズファッションでは2016秋冬にオールブラックのコーディネートが流行ると予測されていて、グレゴリーのオールブラックは発表と同時に注目が集まっていました。実際に店舗に並ぶと、ブラックはもちろん、対となるホワイトも予想以上に評価が高く、驚いています」と言うのはサムソナイトでグレゴリーを担当する中島健次郎さん。
中島さんによると、アウトドアをルーツとしているグレゴリーのバックパックは、機能性の高さで評価を得ているものの、高機能ゆえにストラップやバックルなどが多く搭載されている。また、アメリカらしい派手なカラーも多く、今主流のクリーンなデザインのウエアに合わせづらいという声が多く届いていたという。今季のオールブラック、オールホワイトシリーズは、日本ユーザーの意見も多く反映しており、日本市場では待ちに待っていたモデルというわけなのだ。
タグは織りタグではなく、エンボス加工のラベル。これまでブラック(またはホワイト)一色にするのは大胆な挑戦だが、これは老舗だからできた決断。
「当初は社内でも不安だという意見はありましたが、チャレンジしてみようと。試作品を見ると、ロゴが目立たなくてもシルエットだけでグレゴリーだとわかるんです。評価の高い機能性を維持したまま、今の気分にマッチしたシリーズになったと思います」(中島さん)
1977年に誕生したバックパックのスタンダード、デイパック(2万1600円+税)。オールブラック、オールホワイトは2016年12月末までの限定カラーだ。
問い合わせ先:サムソナイト
こちらは従来からあるデイパックのブラック。オールブラックと比べると、レザーのタブ、バックルが主張し、よりアウトドア感がある
オールホワイトのデイパック。ショルダーハーネスの裏側やボトムなど、汚れが気になる場所のみ黒を採用している。ただ、背負っている姿は、黒い部分は目立たない
トートとデイパックを組み合わせた「マルチデイ」(1万6000円+税)、ウエストパックの「テールランナー」(5800円+税)など、オールブラック、オールホワイトは全18型用意