■時計の多面性
今回は時計以外のものを装飾するという特殊なケースで、時計彫金師の紹介をしてきた。時計というものは、毎日身につける日用品という面と、アート性の高い工芸品という2つの側面を持つ不思議な存在だ。時計関係者に曰く「海外のホテルでチェックインする時に腕から美しい時計が覗くとホテルマンの対応が変わる」という逸話にもあるように、ステータスを表すモノでもある。スマートフォンでは味わえない時間を知る醍醐味をそろそろ始めてみてはいかがだろうか。
◎時計師・牧原大造氏のプロフィール
専門学校ヒコ・みづのジュエリースクール卒業。クラウドファンディングサイトfaavoで「日本人時計師に完全オリジナルで機械式腕時計を作製してもらいたい!」で目標額を達成し、時計製作に明け暮れる日々。
文/コダマ タク
映画館興行、ITのポータルサイトを経てモノ作りの世界に足を踏み入れた流れ者。時計にまつわる正しい知識で販売をする「ウォッチコーディネーター」と修理を行う「時計技能3級」取得者。時計とスニーカーを中心にした記事を執筆。Twitterアカウントは@sarasaate